僕がカラスのくちばしで突かれて怪我をしていたのを見て、お姉さんは慌てて病院に連れて行ってくれた。僕がブルブル震えていたら、「大丈夫だと思えば大丈夫よ」って何度も励ましてくれた。 その時僕は、まだ人間の言葉が理解できなかったけれど、その声の迫力で励まされたことだけは確かだ。
元気になった僕に、お姉さんは人間に話すように話しかけてきた。ときには政治経済ネタだったりもした。その甲斐あってか、ほどなく人間の言葉が良く理解できるようになったけれど、そもそも生まれてすぐにママや兄弟からはぐれてしまったから、僕は猫の鳴き声すら聞いたことがなかったんだ。
だからお姉さんの方もその時学習したにちがいない。なぜって、本物みたいな猫の鳴き声で僕を呼ぶことができるようになったんだ。わんにゃんスターフォトに来た仲間のみんなは知ってるだろうけど、「チーズ」じゃなくて、「ニャーン」って言われると、思わずカメラを見ちゃうよね
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